中国語ジャーナル3月号の特集「台湾華語入門」に「注音符号」が取り上げられていたので詳しく説明します。
ピンインと対照して注音符号を説明します。声調記号を振る場所も決まりがあったんですが実際には適当です。
それとピンインと違うのは第1声には記号を付けません。たぶんyi(-i)→ㄧの「ㄧ」と紛らわしいからでしょう。第1声は記号が付いていないので
ピンインのように軽声は、無印には出来ません。だから軽声には点を付けます。例;ㄚ・(啊)
まず単韻母から
a→ㄚ
o→ㄛ
e→ㄜ
yi(-i)→ㄧ これは縦に書く場合で、注音符号を横に書く時は「ㄧ(-i)」は縦に書いたりする決まりもあるんですが、実用視聴華語ではすべて「ㄧ」です。
wu(-u)→ㄨ
yu(-ü )→ㄩ
er(-r)→ㄦ
下記のもの、これピンインでは前半が主母音、後半が尾音です。
例えば「ai」は「a」が主母音、「i」が尾音です。
注音符号では「主母音+尾音」はすべて一文字です。
ai→ㄞ
ei→ㄟ
ao→ㄠ
ou→ㄡ
例;「愛」→「ai4」「ㄞ4」声調記号はここでは数字で表します。
さて「aiㄞ」「eiㄟ」「aoㄠ」「ouㄡ」のようにピンインでは「主母音+尾音」になってる二重韻母は注音符号ではすべて一文字で書いていますが
それでは「介音+主母音」という構造の二重韻母は注音符号でどう書くでしょうか?
それは2文字で書きます。
まず介音になるのは3つしかありません「i, u, ü 」です。
前に、yi(-i)→ㄧ 、 wu(-u)→ㄨ 、yu(-ü )→ㄩ
と書きました。
これを主母音になる単韻母の前に書けばいいのです。ただし、ピンインで「e(日本語のエのように読むもの)」は、ここでは「ㄝ」と書きます。
すなわち単韻母の「e」は「ㄜ」と書き、二重韻母の「-ye (-ie)」の「e」
は「ㄝ」と書くのです。「yue(-üe)も同じです。
ya(-ia)→ㄧㄚ
ye(-ie)→ㄧㄝ
wa(-ua)→ㄨㄚ
wo(-uo)→ㄨㄛ
yue(-üe)→ㄩㄝ
となります。
例;月「yue4 ㄩㄝ4」
三重韻母も簡単です。介音だけは独立してました。
三重韻母は「wai(-uai)」のように「介音+主母音+尾音」という音節の構造です。
注音符号では「主母音+尾音」はすべて一文字で書きます。
「ai→ㄞ ei→ㄟ ao→ㄠ ou→ㄡ」の前に介音(-u→ㄨ 、-i→ㄧ)を書けばいいだけです。
wai(-uai)→ㄨㄞ
wei(-ui)→ㄨㄟ
yao(-iao)→ㄧㄠ
you(-iu)→ㄧㄡ
これピンインから注音符号に書きかえる場合は気を付けてください。
ピンインでは「-ui」「iu」のように「-uei」と「-iou」の真中の「e」と「o」を省略して書くものがあります。これ間違って「ㄨㄧ」とか「ㄧㄨ」と書かないように注意してください。元の形を思い出して「-uei」「-iao」に従って書いてください。
wei→-uei→ㄨㄟ you→-iou→ㄧㄡ です。
ㄅ→b
ㄆ→p
ㄇ→m
ㄈ→f
ㄉ→d
ㄊ→t
ㄋ→n
ㄌ→l
ㄍ→g
ㄎ→k
ㄏ→h
ㄐ→j
ㄑ→q
ㄒ→x
例;學 xue2 ㄒㄩㄝ2
喝 he1 ㄏㄜ1
注音符号は第1声には声調記号は付けない。ここでは数字で表してるので「1」と書いてる。
ㄓ→zh
ㄔ→ch
ㄕ→sh
ㄖ→r
ㄗ→z
ㄘ→c
ㄙ→s
これにはちょっと説明が要ります。zhi chi shi ri zi ci si は上に書いた注音符号を書きます。すなわち以下のようになります。
zhi→ㄓ
chi→ㄔ
shi→ㄕ
ri→ㄖ
zi→ㄗ
ci→ㄘ
si→ㄙ
それはピンインを勉強する時にも3つの「i」と学びますけど「zhi chi shi ri」 と 「zi ci si」 と「ji qi xi」 の「i」は違う発音だからですね。
「ji qi xi」 の後ろの「i」は「yi (-i)=(ㄧ)」なんです。だから
「ji qi xi」 は ㄐㄧ 、 ㄑㄧ 、 ㄒㄧ と書きます。
でも「zhi chi shi ri 」の「i」と「zi ci si」の「i」は「yi(-i)=(ㄧ)」とは違う発音なので例えば「zhi」は「ㄓㄧ」とは書かないで「ㄓ」と書くのです。
そのほかは「ㄓㄔㄕㄖㄗㄘㄙ」の後ろには韻母の符号を付けます。
例えば、車は「che1」は「ㄔㄜ1」です。
これで声母(頭子音)は終わりです。
最後に残ったのは鼻韻母です。鼻韻母には「-n」と「-ng」がありますね。
これ介音が付かない形は
an→ㄢ
ang→ㄤ
en→ㄣ
eng→ㄥ
となります。
ピンインの形に関係なく、注音符号はこう考えてください。
このㄢㄣㄤㄥに介音の「ㄧ(-i)ㄨ(-u)ㄩ(-ü)」のついた形だと思ってください。
これ「a系列」(an , ang)ならすぐ判ります。
(an) ㄢ (ang) ㄤ
(i)ㄧ (ian) ㄧㄢ (iang)ㄧㄤ
(u)ㄨ (uan) ㄨㄢ (uang)ㄨㄤ
(ü)ㄩ (üan) ㄩㄢ
とピンイン表記をそのまま注音符号に直して終わりです。
それでは「e系列」は? すんなりいきません。
en ㄣ eng ㄥ はこうなります。
では介音ㄧ(-i)のついた形はピンインでは、「-in -ing」と書きます。
これをこう考えてください。「i-en i-eng 」すなわち 「en とeng」の前に介音「i」がついた形だと。
それをそのまま注音符号で書きます。
「in」=「ㄧ(i)ㄣ(en)」⇒「ㄧㄣ」
「ing」=「ㄧ(i)ㄥ(eng)」⇒「ㄧㄥ」
あと「介音u」で始まるものも「介音ü」で始まるものも同じです。
「uen」⇒「ㄨㄣ」
「ueng」⇒「ㄨㄥ」
です。ただしピンインで書く「-ong」も「ueng」と同じ「ㄨㄥ」と書きます。
これはなぜかと言うと前に声母(頭子音)が付かないものは「ueng」であり
だから実際には「weng」と書きます。「ㄨㄥ」ですね。
じゃあ、前に声母のついたものは、「-ong」と書くのがピンインなんです。
もちろん発音も違っています。だから「ong」で独立した音節を作らずに前には必ず声母が付きます。それで声母(頭子音)が付かないものは実際には「weng」と書くのですね。
注音では声母が付いても付かなくても「ㄨㄥ」です。
だから「weng」は「ㄨㄥ」、「zhong」なら「ㄓㄨㄥ」となります。
「ㄓㄨㄥ」の「ㄨㄥ」はピンインで書くと「-ong」ですね。
最後にㄩ(-ü)」のついた形
「ㄩㄣ」と「ㄩㄥ」ですが、そのままこれをピンインに直すと
「üen」と「üeng」になりますが実際のピンインは「-un(j,q,x の後にしか付かないので「ü」の点々を省略して書きます)」と「-iong」ですね。
注音符号では「en ㄣ」と「eng ㄥ」の前に「ü ㄩ」が付いた形で書いてます。
例;熊 xiong2 ㄒㄩㄥ2
この注音符号も縦に書くのと横に書くのでは若干違います。
横に書けば、声調記号は、上に振ります(第1声は記号なし、軽声は・を付ける)、
それと[yi]は楯に一本書きます。「|」です。
縦に書くときには声調記号は、横に付けます。
[yi]も横に「一」です。
この「|」も「一」もあくまで原則です。
単独の「ㄦ」はピンインの「er」です。
R化音の「ㄦ」はピンインの「r」です。
一点ㄦ=「yi4dianr3」⇒「|4ㄉ|ㄢㄦ3」
注意点;-ui=uei=ㄨㄟ ,-iu=iou=ㄧㄡ
in=ien=ㄧㄢ ing=ieng=ㄧㄤ
-un=uen=ㄨㄣ -ong=ueng=ㄨㄥ、weng=ㄨㄥ
jqxの後ろの-un==üen=ㄩㄣ
-iong=üeng=ㄩㄥ
zhi→ㄓ chi→ㄔ shi→ㄕ ri→ㄖ
zi→ㄗ ci→ㄘ si→ㄙ
後ろに「i」=「一」を付けない。違う音なので一文字のみ書く。
zhu=ㄓㄨ 、zu=ㄗㄨ という仕組み。
ei=ㄟ ie(ye)=ㄧㄝ , -üe=yue=ㄩㄝ