
“生病”shēngbìng “得病”débìng “犯病”fànbìng (林 祁) ~ 【相原茂:監修】 「どうちがう?似たものことば」(8)

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●第8回
“生病”shēngbìng“得病”débìng“犯病”fànbìngの違いを見てゆきたい。
これらはいずれも「病気になる」の意味を表す。
1)我可不想生病{得病}啊!(×犯病)
Wǒ kě bù xiǎng shēngbìng{débìng} a !
病気になんて、なりたくないわ。
2)一旦得病{生病}(×犯病),怎么能如期完成这项工作呢?
Yídàn débìng{shēngbìng}, zěnme néng rúqī wánchéng zhè xiàng gōngzuò ne?
いったん病気にかかったら、期限通りにこの仕事を完成できるはずがない。
3)嗨,你看我对“病”这么敏感,该不会真犯什么(毛)病吧?(×生×得)
Hāi, nǐ kàn wǒ duì“bìng”zhème mǐngǎn, gāi bú huì zhēn fàn shénme (máo)bìng ba?
やれやれ、私が「病気」にこんなに敏感だなんて、これも本当になにかの病気じゃないかしら?
ここでは“生病”と“得病”は互換可能であるが、“犯病”は“生病”“得病”と入れ替えられない。
“犯病”で言うところの病気は、多くの場合、“生病”“得病”の病気と質が異なり、「持病」或いは「悪いくせ」の意味に近い。
文法的には、“生病”“得病”“犯病”、いずれも動詞+目的語構造の離合詞である。
目的語は三つとも同じ“病”(病気)であることから、それぞれの動詞を通して分析と区別を試みたい。
辞書で引くと、“生”は「発生する」、 “得” は「得る」、“犯”は「犯す、侵犯する」の意味が出てくる。
“生”は内部、自身に重きを置く。例えば
4)经常运动的人不容易生病{△得病}。(×犯病)
Jīngcháng yùndòng de rén bù róngyì shēngbìng.
いつも運動している人は病気になりにくい。
“得”は「外からうつる」の意味が出てくる。
5)肝炎会传染,小心得病。(×生病×犯病)”
Gānyán huì chuánrǎn, xiǎoxīn débìng.
肝炎は感染するので、気をつけて。
6)他不幸得了传染病 。(×生×犯)
Tā búxìng déle chuánrǎnbìng.
彼は不幸にも伝染病にかかってしまった。
7)她得的是相思病。(×生)(“犯”であれば「恋の病」は持病となる)
Tā dé de shì xiāngsībìng.
彼女がかかったのは恋の病である。
話し言葉の習慣では、北方では“得病”がよく使われるようである。
また一般に「病気になる」ということの総称として用いられる場合は“生病”を用いることが多い。
8)生病,是細胞在喊救命。(×得病×犯病)
Shēngbìng, shì xìbāo zài hǎn jiùmìng.
病気になるということは、細胞が助けを呼んでいることなのだ。
これに対し、“得病”は具体的な病名を述べる場合に多く用いる。
9)她得了急性肾病,住了两个月的院。(×生×犯)
Tā déle jíxìng shènbìng, zhùle liǎng ge yuè de yuàn.
彼女は急性腎臓病にかかり、2ヶ月入院した。
“犯病”は、「持病が再発する」、「古い悪習が再発する」の意味がある。
また比喩的に「故障する」等の意味に用いられることもある。
10)她又犯老毛病了。(×生×得)
Tā yòu fàn lǎomáobìng le.
彼女はまた持病が再発した。
11)我的电脑老是犯病。(×生病×得病)
Wǒ de diànnǎo lǎoshìfànbìng le.
私のパソコンはしょっちゅう故障する。
12)犯病的不吃,犯恶的不说,犯法的不做。(×生病×得病)
Fànbìng de bù chī, fànwù de bù shuō, fànfǎ de bú zuò.
病気になるものは食べず、嫌われることは言わない、法に犯することはしない。
(執筆:林 祁)
相原 茂: 東京教育大学修士課程修了。明治大学助教授、お茶の水女子大学教授を経て、
現在中国語教育の第一人者として活躍中。NHK中国語講座を長年担当。
中国語コミュニケーション能力検定(TECC)を実施している中国語コミュニュケーション協会代表。
『はじめての中国語』『 Why?にこたえるはじめての中国語の文法書 』『 中国語空耳ワールド 』等、著書多数。
●相原 茂ホームページ:
MAO的小屋~相原茂の隠れ部屋
http://maoroom.jp/
●中国語コミュニケーション能力検定(TECC)公式HP:
中国語コミュニケーション能力検定(TECC)
●第8回
“生病”shēngbìng“得病”débìng“犯病”fànbìngの違いを見てゆきたい。
これらはいずれも「病気になる」の意味を表す。
1)我可不想生病{得病}啊!(×犯病)
Wǒ kě bù xiǎng shēngbìng{débìng} a !
病気になんて、なりたくないわ。
2)一旦得病{生病}(×犯病),怎么能如期完成这项工作呢?
Yídàn débìng{shēngbìng}, zěnme néng rúqī wánchéng zhè xiàng gōngzuò ne?
いったん病気にかかったら、期限通りにこの仕事を完成できるはずがない。
3)嗨,你看我对“病”这么敏感,该不会真犯什么(毛)病吧?(×生×得)
Hāi, nǐ kàn wǒ duì“bìng”zhème mǐngǎn, gāi bú huì zhēn fàn shénme (máo)bìng ba?
やれやれ、私が「病気」にこんなに敏感だなんて、これも本当になにかの病気じゃないかしら?
ここでは“生病”と“得病”は互換可能であるが、“犯病”は“生病”“得病”と入れ替えられない。
“犯病”で言うところの病気は、多くの場合、“生病”“得病”の病気と質が異なり、「持病」或いは「悪いくせ」の意味に近い。
文法的には、“生病”“得病”“犯病”、いずれも動詞+目的語構造の離合詞である。
目的語は三つとも同じ“病”(病気)であることから、それぞれの動詞を通して分析と区別を試みたい。
辞書で引くと、“生”は「発生する」、 “得” は「得る」、“犯”は「犯す、侵犯する」の意味が出てくる。
“生”は内部、自身に重きを置く。例えば
4)经常运动的人不容易生病{△得病}。(×犯病)
Jīngcháng yùndòng de rén bù róngyì shēngbìng.
いつも運動している人は病気になりにくい。
“得”は「外からうつる」の意味が出てくる。
5)肝炎会传染,小心得病。(×生病×犯病)”
Gānyán huì chuánrǎn, xiǎoxīn débìng.
肝炎は感染するので、気をつけて。
6)他不幸得了传染病 。(×生×犯)
Tā búxìng déle chuánrǎnbìng.
彼は不幸にも伝染病にかかってしまった。
7)她得的是相思病。(×生)(“犯”であれば「恋の病」は持病となる)
Tā dé de shì xiāngsībìng.
彼女がかかったのは恋の病である。
話し言葉の習慣では、北方では“得病”がよく使われるようである。
また一般に「病気になる」ということの総称として用いられる場合は“生病”を用いることが多い。
8)生病,是細胞在喊救命。(×得病×犯病)
Shēngbìng, shì xìbāo zài hǎn jiùmìng.
病気になるということは、細胞が助けを呼んでいることなのだ。
これに対し、“得病”は具体的な病名を述べる場合に多く用いる。
9)她得了急性肾病,住了两个月的院。(×生×犯)
Tā déle jíxìng shènbìng, zhùle liǎng ge yuè de yuàn.
彼女は急性腎臓病にかかり、2ヶ月入院した。
“犯病”は、「持病が再発する」、「古い悪習が再発する」の意味がある。
また比喩的に「故障する」等の意味に用いられることもある。
10)她又犯老毛病了。(×生×得)
Tā yòu fàn lǎomáobìng le.
彼女はまた持病が再発した。
11)我的电脑老是犯病。(×生病×得病)
Wǒ de diànnǎo lǎoshìfànbìng le.
私のパソコンはしょっちゅう故障する。
12)犯病的不吃,犯恶的不说,犯法的不做。(×生病×得病)
Fànbìng de bù chī, fànwù de bù shuō, fànfǎ de bú zuò.
病気になるものは食べず、嫌われることは言わない、法に犯することはしない。
(執筆:林 祁)
相原 茂: 東京教育大学修士課程修了。明治大学助教授、お茶の水女子大学教授を経て、
現在中国語教育の第一人者として活躍中。NHK中国語講座を長年担当。
中国語コミュニケーション能力検定(TECC)を実施している中国語コミュニュケーション協会代表。
『はじめての中国語』『 Why?にこたえるはじめての中国語の文法書 』『 中国語空耳ワールド 』等、著書多数。
●相原 茂ホームページ:
MAO的小屋~相原茂の隠れ部屋
http://maoroom.jp/
●中国語コミュニケーション能力検定(TECC)公式HP:
中国語コミュニケーション能力検定(TECC)





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